「HSK」(漢語水平考試)とは、世界共通の中国語の語学検定試験。
中国語を母語としない学習者が対象で、TOEICの中国語版みたいなもの。
この記事では、
- HSKの各級のレベル
- 繁体字の使用可否
- どの級を受験すればいいのか
について、紹介します。
結論から言うと、HSKは4級から受験するのがオススメ。
「3級から」と言っている人もいますが、当サイトでは4級からをオススメします。
なぜなら、4級は日本でも充分に学べるレベルだからです。
詳しくは以下本文で説明します。
HSKについて
(HSKはルールがコロコロ変わるので、必ずご自身でHSK公式サイトを確認してください)
各級のレベル
6級が最も難易度が高い級となっています。
5級以上は留学が必要なレベルです。
日本で勉強している人は、数年は勉強する必要があります。
台湾のバラエティ番組を見て「7割~8割分かる」レベルになったら、5級を受けてもいいでしょう。
繁体字使用可能
3級以上は記述式の問題もあります。
記述式の問題では、繁体字の使用も可能です。
※台湾ではHSKの受験はできません
何級を受験すればいいの?
- 完全な趣味で受験する人は、HSK4級から
- 語学留学経験者は、HSK5級から
がおすすめ。
「何級でもいいから、まずはチャレンジ!」と言いたいところですが、ちょっと待った!
民間の資格試験というものは主催者の金儲けなので、ボランティアでお金を落とす事はできませんよね。
完全な趣味で受験する人
台湾が好きだから、趣味で中国語を勉強していま~す。
進学や仕事に役立てたい訳じゃないよ。
という人は、4級から受験してみましょう。
4級は「大学の第二外国語における第二年度後期履修程度」レベルです。
日本にいながらにして学べるレベル、という事ですね。
まずはこのレベルまで学習し、4級の試験対策を行ったうえで、合格できそうであれば受験しましょう。
語学留学経験者の人
4級が日本でも勉強できるレベルです。
台湾語学留学経験者は、5級から受験するといいでしょう。
「台湾では繁体字で学んでいるから、簡体字は分からない」と思うかもしれません。
しかし、やる気と向上心のある人は、簡体字を覚えて試験を受け、就職活動等に役立てています。
試験なんてものは過去問10年分くらいやれば対策できます。
それで簡体字も中国の言い回しも覚えられますよ。
3級以下を受験するくらいなら○○しよう
趣味でも留学経験者でも、3級以下を受けるのは受験料の無駄です。
そのお金で、台湾旅行へ行った方がマシです。
台湾へ行って、生の中国語に触れた方が、よほど役に立ちます。
Q. 台湾で雑貨店へ入って商品を見ている時、店員が話しかけてきました。その時の店員の第一声は?
答えは「歡迎光臨」ではありませんよ。
別の文章で話しかけてきます。
答えが分からない人は、HSKを受けるよりも生の中国語に触れましょう。
中国語を勉強している目的は、「検定試験に合格する事」ではなく「中国語ができるようになる事」ですよね。
まぁそれでも「私は3級を受けたいの!」という人は止めませんが・・・。
(もちろん、「HSK3級で大学の単位認定」「会社の昇進要件でHSK3級が必要」などの場合は別ですよ)
まとめ
受験料を無駄にしないためにも、きちんと学習してから試験を受けましょう。
大昔の話ですが、私は独学で中国語を勉強していた頃、あまりできないのに高いレベルを受けて不合格になった事があります。
その時の受験料がもったいなかったと今は思っています・・・。
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